EXWAV−78x 説明書 Ver. 2.0 1:概要 EXWAV781.XLSはエクセルスプレッドシート上に作成された任意電圧波形データを マイクロサイエンス社製のDAボードの出力端に出力するマクロを含んだ、 ワークシートです。 本ワークシートの動作要件 パソコン IBM互換機、NEC製PC−98NXシリーズ OS Windows95,98 表計算ソフト Microsoft Excel97,2000 DAボード MDA−781PCI(マイクロサイエンス社製) 2:使用方法 まず、DAボードのインストールをおこなって下さい。 DAボードのインストール方法はDAボード付属のマニュアルに従って下さい。 次に、Microsoft社の Excel を使って、本ワークシートを開いて下さい。 「EXWAV821.XLS はマクロを含んでいます。マクロはウィルスを含んでいる可能性が あります。」などのメッセージが表示される場合があります。 その場合は、[マクロを有効にする(E)]を選択して下さい。マクロを無効にすると 本ワークシートに含まれているデータ収集マクロが利用できません。 3:操作方法 本ワークシートを開くと、「Sheet1」にMDA−781PCIを制御したり、基本波形を 作成するためのパラメータ選択・入力画面が表示されています。 ボード上のジャンパ/ディップスイッチ設定の状況などの各条件や出力電圧波形の 基本パラメータを選択・入力します。 −1:MDA781ボード設定 ボード上のジャンパ設定で決定される出力電圧範囲を選択します。 出力電圧範囲は本機のボード上のジャンパ設定と一致させて下さい。 (本マクロのデフォルトは工場出荷時の設定になっています。) (工場出荷時の設定はボードのマニュアルを参照して下さい。) ボードの工場出荷時のジャンパは以下のように設定されています。 MDA−781PCI RESEL=IN(内部), BUSEL=BI(バイポーラ), ABSEL=A(Aモード) −2:基本波形 使用する基本波形を7種類の中から選択します。 ・サイン波 ・ノコギリ波 ・バースト波 ・矩形波 ・三角波 ・一定電圧 ・既存データ波 バースト波形を選択するとサブウインドウが開き、 サイン波の立ち上がり/立ち下がり時間などを設定できます。 「一定電圧」を選択すると一定な電圧(直流)になります。 「既存データ波」を選択すると[ファイル読み込み]ボタンが有効になり、 CSV形式のデータファイルをロードし、DA出力することができます。 データファイルについては「4:データファイルについて」を参照して下さい。 −3:波形条件設定 波高値 :基本波形の高さ(一番低い電圧から一番高い電圧までの値)を入力します。 ただし、1mV未満は切り捨てて入力して下さい。 最小値は0、最大値はボードの説明書に記載された電圧範囲の絶対値です。 (「一定電圧」を選択した場合、波高値は入力できません) センター電圧 :基本波形の中心電圧を入力します。 「一定電圧」を選択した場合、センター電圧値が一定に出力されます。 「センター電圧+波高値/2」および「センター電圧−波高値/2」が、 ボードの説明書に記載された電圧範囲から逸脱しない範囲で入力します。 分割数 :単一波形の分割数を2〜65533の範囲で入力します。 クロック周期 :単一波形の分割周期を単位を選択し、入力します。 最小値は500nsです。(数値部の最大は2147483647です) 例えば、クロック周期=2(msec)、分割数=50とすると 単一波形を50個の電圧データで構成することになり、 単一波形の周期は100msecとなります。 繰り返し回数 :出力する波形の数(出力繰り返し数)を入力します。 数値の範囲は0〜65535です。 0を入力すると無限に繰り返し出力します。 出力データのCH :「基本波形・既存データ波」を選択した場合に有効になり、 読み込んだファイルの1行目2列目以降に入力されているチャンネル名称を 選択します。 −4:出力設定[波形作成]ボタン ボード設定、基本波形、波形条件設定で選択入力した条件をもとにシート上に電圧値を入力し、 単一波形のグラフを描画します。 「基本波形・既存データ波」を選択した場合は、このボタンは無効です。 −5:[ファイル読込]ボタン 「基本波形・既存データ波」を選択した場合に有効になり、このボタンをクリックすると 既存のデータファイルを選択ロードすることができます。 詳細については「4:データファイルについて」を参照して下さい。 −6:波形のデザイン グラフ化された波形(純粋なサイン波、のこぎり波など)を独特の波形に修飾する場合は マウスでグラフ上の任意の点をクリックし、ドラッグして下さい。 例えば、矩形波の肩を上にドラッグするとオーバーシュートしている波形になります。 (ドラッグした結果、シート上の電圧値はグラフと同じに変更されます。) −7:出力設定[波形出力]ボタン [波形作成]や波形のデザインを行った結果のシート上の電圧値をボードからDA出力します。 グラフには単一波形が描かれていますが、実際には単一波形が繰り返し出力されます。 繰り返し数は「波形条件設定」の「繰り返し回数」で決定されます。 −8:出力設定[出力停止]ボタン [波形出力]を行った結果、終了を待たないで「強制的に」DA出力を中止させる場合に 使用します。強制終了させるとDA出力は0Vになります。 4:データファイルについて 読み込み可能なファイルはCSVファイル(拡張子がCSV)のみです。 具体的には弊社製データ収集EXLOG6xxにおいてシート2をCSV形式で保存したファイル内容が 基本になります。 拡張子がCSV以外のファイルを読み込ませようとすると 「拡張子がCSVではありません。"FileName"データファイルの読み込みは失敗しました」のメッセージを 表示し、[OK]ボタンを押すと通常の画面に戻ります。 ファイル内容のフォーマットを以下に列記します。 ・1列目1行目に下記のいずれかの半角文字列が入っていなければなりません。 "(s)"、"(S)"、"(ms)"、"(mS)"、"(us)"、"(uS)"、"(ns)"、"(nS)" 上記の文字列が入っていない場合は 「エラー:"FileName"のファイルはフォーマットが違います。このファイルを閉じます。」のメッセージを 表示し、[OK]ボタンを押すと通常の画面に戻ります。 ・1列目2行目以降は時間を示す数値が入っていなければなりません。 単位は1列目1行目で表します。 ・2列目以降の1行目は電圧データのチャンネル名称が入っていなければなりません。 ・2列目2行目以降はチャンネル名称ごとの電圧を示す数値が入っていなければなりません。 単位はmVとみなします。 ・表の構成は列数の最低は2列、行数の最低は3行です。 上記以下の場合は 「エラー:"FileName"のファイルはフォーマットが違います。このファイルを閉じます。」のメッセージを 表示し、[OK]ボタンを押すと通常の画面に戻ります。 表の構成は列数の最大は256列、行数の最大は65534行です。 上記以下の場合は 「エラー:"FileName"のファイルは列数または行数がオーバーしています。このファイルを閉じます。」の メッセージを表示し、[OK]ボタンを押すと通常の画面に戻ります。 5:留意点 シート1がアクティブの状態(シート1を見ている状態)で[クリア]や[削除]を行うと プログラムの内部変数までクリアされ、正しく動作しないことがあります。 その場合は「エクセルを保存せず終了」し、再起動して下さい。 6:著作権と免責について   1:本ワークシートに含まれるマクロの著作権はエムシーアイエンジニアリング(株)が 保有することにします。 これは、DAボードのユーザーが、本マクロを使い易く改良することを制限するものでは ありません。 ユーザーが自身のために改良した場合はファイル名等を変えて、区別してください。     (弊社において、ユーザー専用に改良することを承っております。) また、営利目的の改変はお断りします。   2:本マクロを使用した上で、ユーザーに被害・損害があった場合、その原因が本マクロに 有っても、弁償はご容赦願います。 7:本ワークシートのマクロに関するご質問は下記メールアドレス、FAXで承ります。    連絡先 E-mail: tec@mci-eng.co.jp FAX : 0424-82-9138 技術・鶴野                      エムシーアイエンジニアリング株式会社                      住 所 :東京都調布市布田1−44−3                      TEL:0424−87−9564                      FAX:0424−82−9138