SWP−702xx 説明書 Ver. 1.0 1:概要 SWP702xx.XLS シリーズはエムシーアイエンジニアリング社製のGPIB端末DAコンバータを エクセルから制御してワークシート上に作成されたスイープ波形データをGPIBを通して 「DAM−702GPB/C」のDA出力に出力するマクロを含んだ、ワークシートです。 本ワークシートの動作要件 パソコン IBM互換機、NEC製PC−98NXシリーズ OS Windows95,98,2000 表計算ソフト Microsoft Excel2000 GPIBインターフェース(下記のいずれか) ヤマトエレクトロニクス社製 GPIB PCI33 ナショナルインスツルメンツ社製 「NI-488.2ソフトウェア」が使える製品 ラトックシステム社製 REX5052 アジレントテクノロジーズ社製 82350 PCI GPIB GPIB端末DAコンバータ 「DAM−702GPB」または「DAM−702GPC」 GPIBインターフェースとの対応 SWP702yp.XLS ヤマトエレクトロニクス社製 GPIB PCI33 SWP702ni.XLS ナショナルインスツルメンツ社製 「NI-488.2ソフトウェア」が使える製品 SWP702rx.XLS ラトックシステム社製 REX5052 (SWP702rx.XLS は Windows2000 には対応していません) SWP702hp.XLS アジレントテクノロジーズ社製 82350 PCI GPIB 2:使用方法 まず、Microsoft社の Excel を使って、本ワークシートを開いて下さい。 「SWP702xx.XLS はマクロを含んでいます。マクロはウィルスを含んでいる可能性が あります。」などのメッセージが表示される場合があります。 その場合は、[マクロを有効にする(E)]を選択して下さい。マクロを無効にすると 本ワークシートに含まれているデータ収集マクロが利用できません。 また、実際に本ワークシートを使う前にGPIBインターフェースのインストールを行って下さい。 3:操作方法 本ワークシートを開くと、「Sheet1」にDAM−702GPB/Cを制御したり、スイープ波形を 作成するためのパラメータ選択・入力画面が表示されています。 DAM−702GPB/Cボード上のジャンパ/ディップスイッチ設定の状況などの各条件や 出力電圧波形の基本パラメータを選択・入力します。 なお、以下の説明文で「DAM−702GPB」または「DAM−702GPC」を本機と 記述します。 −1:準備設定 「パソコンの GPIB アドレス」 パソコンのGPIBアドレスを選択します。 ヤマトエレクトロニクス社製の「GPIB PCI33」を使用する SWP702yp.XLS の場合は「21」に固定です。 「DAM702GP の GPIB アドレス」 本機のGPIBアドレスを選択します。 本機のGPIBアドレスはボード上のディップスイッチの状態と一致させて下さい。 「CH0 のジャンパ」、「CH1 のジャンパ」 本機のボード上のジャンパ設定で決定される本機の出力電圧範囲を選択します。 (出力電圧範囲は工場出荷時に0V〜+10Vに設定されています) 「出力チャンネルの選択」 本機にはDAコンバータが2チャンネルあります。どちらのチャンネルを使用するか、 両チャンネルとも使用するかを選択します。 [CH0 Only] :チャンネル0にスイープ波形を出力します。チャンネル1は使いません。 [CH1 Only] :チャンネル1にスイープ波形を出力します。チャンネル0は使いません。 [CH0 & CH1] :チャンネル0と1に別々のスイープ波形を出力します。 [CH0 & TRIG]:チャンネル0にスイープ波形を、チャンネル1にトリガ信号を出力します。 [CH1 & TRIG]:チャンネル1にスイープ波形を、チャンネル0にトリガ信号を出力します。 「分解能(ms)」 スイープ波形を作成する最小単位を指定します。入力範囲は 1〜999999 ms です。 DA出力はこの時間間隔で出力されます。 「TRIG パターン」 単一チャンネルでスイープ波形を出力中、スイープ開始点や終了点を知るために他の チャンネルにトリガ信号を出力することができます。 トリガ信号の波形は2種類あります。 [パルス]:出力開始時、スイープ開始時、スイープ終了時、出力終了時に「分解能」で 指定した時間の正のパルスを出力します。 [レベル]:出力開始時、スイープ開始時、スイープ終了時、出力終了時に Low/High を 繰り返します。 −2:スイープ波形データの設定 「開始周波数の周期 Ts」 出力開始時点での波形の周波数を決定します。Ts の入力範囲は 3〜65533 です。 開始周波数(Hz)=1000/( 分解能 × 開始周波数の周期 Ts ) 「開始周波数の波形数 Ns」 開始周波数を Ns 個、出力後、スイープを開始します。 Ns の入力範囲は 0〜21844 です。 「スイープの波形数 Na」 開始周波数から順次 Na 個の波形を出力しながら徐々に終了周波数に近づけます。 Na の入力範囲は 0〜21844 です。 Na に 0 を設定した場合、開始周波数を Ns 個、出力した直後に終了周波数になります。 「終了周波数の周期 Te」 スイープ終了時点での波形の周波数を決定します。Te の入力範囲は 3〜65533 です。 終了周波数(Hz)=1000/( 分解能 × 終了周波数の周期 Te ) 「終了周波数の波形数 Ne」 終了周波数を Ne 個、出力します。Ne の入力範囲は 0〜21844 です。 「スイープの波形数 Nb」 終了周波数から順次 Nb 個の波形を出力しながら徐々に開始周波数に近づけます。 Nb の入力範囲は 0〜21844 です。 Nb に 0 を設定した場合、終了周波数を Ne 個、出力した時点で一サイクル終了になります。 (Sheet1 の絵図上の[S]点から[A]点までが一サイクルになります) Nb に 1 以上を設定した場合、終了周波数を Ne 個、出力した後、開始周波数まで スイープして一サイクル終了となります。 (Sheet1 の絵図上の[S]点から[B]点までが一サイクルになります) 「波形の種類」 スイープする波形の種類を設定します。 サイン波、ノコギリ波、三角波、矩形波、の中から選択できます。 「波高値(mv)」 波形の高さ(一番低い電圧から一番高い電圧までの値)を入力します。 最小値は0、最大値は20400mVですが、「CH0 のジャンパ」、「CH1 のジャンパ」で 選択設定した電圧範囲を越えることはできません。 「センター電圧(mv)」 波形の中心電圧を入力します。 「センター電圧+波高値/2」および「センター電圧−波高値/2」が、「CH0 のジャンパ」、 「CH1 のジャンパ」で選択設定した電圧範囲から逸脱しない範囲で入力します。 波高値とセンター電圧から算出される基本波形の最低電圧と最大電圧は上記の準備設定で 選択した出力電圧範囲に入っていなければなければなりません。 「繰返回数」 一サイクルのスイープ波形の繰り返し数を設定します。 0 を設定すると無限に繰り返します。停止させるには[出力停止]をクリックします。 −3:[波形作成]ボタン 準備設定、スイープ波形データの設定で選択入力した条件をもとにシート上に電圧値を入力し、 一サイクル波形のグラフを描画します。 グラフ化される波形はスイープされたサイン波、のこぎり波などです。 波形作成不可能な場合などは、[波形作成]ボタンの上に位置する TextBox に状態が 表示されます。 −6:波形のデザイン グラフ化された波形(サイン波、のこぎり波など)を独特の波形に修飾する場合は マウスでグラフ上の任意の点をクリックし、ドラッグして下さい。 例えば、矩形波の肩を上にドラッグするとオーバーシュートしている波形になります。 (ドラッグした結果、シート上の電圧値はグラフと同じに変更されます。) −7:[波形出力]ボタン [波形作成]や波形のデザインを行った結果のシート上の電圧値を本機からDA出力します。 グラフには一サイクル波形が描かれていますが、実際には「繰返回数」で指定した回数、 繰り返し出力されます。 −8:[出力停止]ボタン [波形出力]を行った結果、終了を待たないで「強制的に」DA出力を中止させる場合に 使用します。強制終了させるとDA出力は0Vになります。 4:留意点 1:シート1がアクティブの状態(シート1を見ている状態)で[クリア]や[削除]を行うと プログラムの内部変数までクリアされ、[各種設定条件セット]や[計測開始]を行うことが できなくなります。その場合は「エクセルを保存せず終了」し、再起動して下さい。 5:著作権と免責について   1:本ワークシートに含まれるマクロの著作権はエムシーアイエンジニアリング(株)が 保有することにします。 これは、DAM−702GPB/Cのユーザーが、本マクロを使い易く改良することを制限 するものではありません。 ユーザーが自身のために改良した場合はファイル名等を変えて、区別してください。     (弊社において、ユーザー専用に改良することを承っております。) また、営利目的の改変はお断りします。   2:本マクロを使用した上で、ユーザーに被害・損害があった場合、その原因が本マクロに 有っても、弁償はご容赦願います。 7:本ワークシートのマクロに関するご質問は下記メールアドレス、FAXで承ります。    連絡先 E-mail: tec@mci-eng.co.jp FAX : 0424-82-9138 技術・鶴野                      エムシーアイエンジニアリング株式会社                      住 所 :東京都調布市布田1−44−3                      TEL:0424−87−9564                      FAX:0424−82−9138